ごんです。
ごん家の間取りの特徴の一つが、2階に設置した「8.5畳のバルコニー(インナー部分含む)」です。
一方、最近では間取りにバルコニーやベランダを採用しない人も増えているようです。よくinstagramやYoutubeで見る「後悔した間取りランキング」などでもバルコニーやベランダが上位にランクインしているのを目にします。
つまり、マンションや建売住宅では当たり前のように付いているバルコニーやベランダも「注文住宅では当たり前ではない」ということです。
家を建てた後に「やっぱり要らなかった」とか、逆に「付けておけばよかった」と後悔しても手遅れ。賛否があって意見の分かれるバルコニーやベランダだからこそ、採否については慎重に、それらの必要性をよく考えから決めたいものです。
この記事では、後悔しない家づくりのために、ごん家のバルコニーに対する考え方を紹介したいと思います。最後に、実際の間取りも公開していますので、最後まで読んで下さると嬉しいです。
実はバルコニーは高額オプションだった
私も注文住宅を建てるまで知らなかったのですが、バルコニーやベランダというのは高額オプションです。付いていて当たり前ではありません。付けなければ、その分の材料費や施工費を丸々浮かせることができるので、総額をコストダウンすることが可能です。
高額オプションだからこそ、採否については慎重に考えるべきです。採用しなければ、余った予算を他のオプションや住宅性能のグレードアップなどへ振り直すことも出来ます。
ごん家の場合、冒頭で紹介したようにバルコニーは8.5畳で、そのうちの4.4畳は屋根がかかったインナーバルコニーとしました
。屋根無しのバルコニーだけでも高額ですが、一部をインナーバルコニーとしたので、結果としてさらにコストアップしてしまいました。
バルコニーは防水工事が高額である
当たり前ですが、バルコニーやベランダには雨がそのまま吹き込みます。そのため、しっかりと防水工事をしておかなければ雨漏りが絶えない家になってしまいます。
これでは、せっかくの新築が台無しですよね。そうならないように防水工事を行いますが、このコストが意外と高額なのです。
ごん家が依頼している工務店の見積金額を参考にすれば、8.5畳分の施工で850,000円となっています。つまり、1畳あたり100,000円です。結構高いですよね。
ちなみに、一般的な住宅の防水工事にはFRPという樹脂シートが使われます。意匠性も悪いグレーのシートを貼るだけにはなりますが、高額です。
インナーバルコニーにすると、さらに高額になる
インナーバルコニーの場合、床の防水だけでなく、インナーにする部分を壁や天井で囲み、その上には屋根材を敷くことになります。
従って、その分の材料費と施工費が余計にかかるため、屋根無しのバルコニーと比べてコストがかかります。
同様に、工務店の見積書を見てみると、4.4畳で660,000円でした。防水工事と合算すると、バルコニーの工事総額は1,510,000円となります。高っ!
インナーバルコニーについては、昨今のアウトドアブームから取り入れたいという人も多いと思います。
屋根無しのバルコニーと比べてコストがかかるので、まずは費用対効果があるかどうかの見極めが必要です。
当然、メンテナンス費もかかります
防水工事をした箇所はメンテナンスフリーというわけではありません。
バルコニーやベランダは日中には太陽光が差し込み、紫外線によってFRPシートが劣化します。劣化すると、防水効果も落ちていくので5年~10年周期でのメンテナンスが必要となります。
バルコニーやベランダをせっかく取り付けたのに、実際に使わなかったりしても、防水工事だけは定期的にしなければなりません。
使っていないものにお金を払い続けるのも馬鹿らしいでしょうから、使わないのであれば思い切って採用を見送れば、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも抑えることができます。
バルコニーの使い道を考える
洗濯物を干す場所としては考えていない
ごん家のランドリールームは1Fにあります。洗濯が終わってからの洗濯物を持ってわざわざ2Fへ上がろうとも思いません。
従って、バルコニーを洗濯物を干す場所としては考えていません。
洗濯物は、1Fの庭スペースか、リンナイのガス衣類乾燥機を導入予定なので、どちらかで乾燥させると思います。
アウトドアリビングとして使いたい
ごん家では、バルコニーをアウトドアリビングとして家族の憩いの場にしたいと思っています。
主の使い道は以下を想定しています。
- 休日は家族で朝食を食べたり、バーベキューをする場所として
- 子供が小さいうちはプールやハンモックをして遊ぶ場所として
- 涼しくて過ごしやすい季節には夕涼みする場所として
- 布団を干す場所として
- エアコンの室外機を設置する場所として
後悔しないバルコニー設計の考え方
バルコニーやベランダを設置して後悔した人の意見を見ていると、2つの問題があることに気付きます。
- 狭くて使いづらい
- 周りから丸見えで落ち着かない
コストを度外視することにはなりますが、逆を言えば、バルコニーやベランダの設計ではこれら2つを満たすように設計する必要があると思います。
狭くて使いづらいバルコニーやベランダは要らない
結局、2畳とか、3畳くらいのバルコニーやベランダを付けたとして、何に使うでしょうか?
洗濯物を干す場所にしても、他の作業する場所にしても、バルコニーが狭いと使いづらそうです。
逆に、そのくらいの広さしか確保できないようならば、いっそのことバルコニーやベランダを見送り、ランドリールームを広げたり、サンルームを設けたり、別の方法を検討してもいいと思います。
そこで、ごん家では使いやすさを重視して、8.5畳の広さとして、うち4.4畳分はインナーとしました。
周りから丸見えで使いたくても使えない
バルコニーやベランダを設置する目的は人それぞれですが、私のようにアウトドアリビングとして使おうとした場合、ある程度の周りからの視線のカットが必要でしょう。
せっかく家族で過ごすための場所なのに、隣の家の窓から丸見えでは落ち着いて過ごすことが出来ません。
そこで、その対策として、ごん家では2mを超える外壁でバルコニーを囲うつもりです。
この壁を設置することで、周りからの視線をカットすることができ、気楽に使える空間としました。
ごん家のバルコニーの間取り
最後に、ごん家の2Fのバルコニー部分の間取りを公開します。